「『自分だけの答え』が見つかる 13歳からのアート思考」(ダイヤモンド社)末永幸歩 2020年
PROLOGUE:「あなただけのかえる」の見つけ方
ORIENTATION:アート思考ってなんだろう
CLASS 1:「すばらしい作品」ってどんなもの?
CLASS 2:「リアルさ」ってなんだ?
CLASS 3:アート作品の「見方」とは?
CLASS 4:アートの「常識」ってどんなもの?
CLASS 5:私たちの目には「なに」が見えている?
CLASS 6:アートってなんだ
EPILOGUE:「愛すること」がある人のアート思考
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「アート思考」
しかも、
「13歳から」
松下幸之助氏やピーター・ドラッカー氏も、経営における芸術の大切さについて語っていたと聞いたことがあります。これを機に、芸術について考えてみることにしました。私にとっては「50歳目前からのアート思考」ということになります。
モネやダヴィンチ、マティス、ミケランジェロ、ピカソ、フェルメール、カンディンスキー、デュシャン、ウォーホルなどの著名な芸術家による芸術作品や、屏風絵や茶器絵画などの日本で生まれた芸術作品。本書ではこれらの作品を取り上げながら、作品が生まれた背景や芸術家に関する基本的な知識が披露されていきます。
著名な画家の作品を鑑賞するため、ごくごくたまに美術館に足を運ぶこともありますが、1時間もすれば興味は別のことに向いてしまいます。こんな私なので、本書の前半は読みながら結構なストレスを感じてしまいました。
背景や知識を知ることで「頭」では作品を楽しめる一方、「心」の底から楽しめない中途半端さ、イライラ感。
そんなストレスを感じながら、読み進めていくうちに、
アートがとらわれてきた常識を、アート自体が乗り越えてきたプロセス。その結果として、アートという枠組みが消え失せた「今」の状態があることが分かってきました。
さらに読み進み、
自分の「興味・好奇心・疑問」を皮切りに、「自分のものの見方」で世界を見つめ、好奇心に従って探究をすすめることで「自分なりの答え」を生み出すことができれば、誰でもアーティストであると言えるのです。
「常識」や「正解」にとらわれず、「自分の内側にある興味」をもとに、「自分のものの見方」で世界をとらえ、「自分なりの探求」をし続けることが欠かせません。そしてこれこそが「アート思考」なのです。
という文章に到達すると、私の頭の中もすっきり整理されました。「これさえやっておけば大丈夫」「これこそが正解だ」「こうやるべき」ということが通用しない時代を生き抜いていくためには「自分なりの答え」を見つけ出していく力が求められます。
これを身につけるうえで、「美術」という教科ほどうってつけのものはありません。だからこそ、子どもにとっても大人にとっても、いままさに最優先で学ぶべき教科は、ほかでもなく「美術」であると私は確信しています。
私にとって、手っ取り早く「アート思考」できる場所はこのブログ。引き続き、このブログを通じ、自分なりのものの見方で自分なりの探求をし続けていこうと思います。