「経営12カ条~経営者として貫くべきこと」(日本経済新聞出版)(稲盛和夫著)
企業経営も、世の中の仕組みも、「人間として何が正しいのか」という人間の原理原則・本質に照らし合わせて読み解いていくと、実際にはシンプル、、、と稲盛氏は書かれているけれど、「人間として何が正しいのか」というそもそものところで、迷うことが沢山あります。
人間として何が正しいのか?
人間の本質は?
世の中の法則は?
なるべく、私自身も常日頃より考えるようにしていますが、とても難しい。その理解を深めるための1つの方法が、歴史を学ぶこと。
しかし、歴史を学ぶだけでは人としての普遍的な正しさや本質、世の中の法則や原理原則を適切に把握するのも難しい。
そのような時、稲盛氏のように、高次のレベルで人としての正しさを探究し続けてきた方の示唆に富んだ著書はとても勉強になります。
経営とは人間を知ること。
経営の本質は人間の本質に通ず。
人としてどう生きるべきか?
経営者としてどう歩むべきか?
そんな時こそ『経営12カ条』。
稲盛氏の経営に対する厳しさと、人間への愛情に満ち溢れた『経営12カ条』。
そして、著書の中でも触れられているリーダーが心すべき「6つの精進」。
①誰にも負けない努力をする
②謙虚にして奢らず
③反省ある毎日を送る
④生きていることに感謝する
⑤善行、利他行を積む
⑥感性的な悩みをしない
会社経営とは私自身の生きる道そのものであることを覚悟し、「経営12カ条」と「6つ精進」の道を進んで行くこと。お客様、従業員、自分自身と自分自身の家族、そして関係するあらゆる人たちのために。
何か迷うことがあれば、すぐに立ち戻っていける場所が『経営12カ条』。