「グリーンブック」(2018年 アメリカ”NY”映画)

★シネマトゥデイ「あらすじ」抜粋:

1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は、クラブの改装が終わるまでの間、黒人ピアニストのドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)の運転手として働くことになる。シャーリーは人種差別が根強く残る南部への演奏ツアーを計画していて、二人は黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに旅立つ。出自も性格も違う彼らは衝突を繰り返すが、少しずつ打ち解けていく。

 

★感じたこと

心があたたかくなるとても良い映画でした

 

「俺はNYのクラブで働いてたから知ってる。この世は複雑だ、ってことを」

トニーがドクに語るセリフが印象的でした

社会背景や時代背景、生まれ育つ環境、、、

人それぞれいろんなことを抱え、対峙しながら生きている

それがどんなことなのか

本当のところはその人だけが知っている

 

映画は冒頭から世の中の複雑性の中を進んで行く

差別、不合理、不条理、暴力、暴言、喧嘩、酒、カネ、、、

NYという町こそ複雑な世界の象徴とも言える

そして “ケンタッキー・フライド・チキン” もまた複雑性

 

主人公たちは、理解しがたい複雑なことに直面しながら演奏の旅を続ける

ラストは核心部分に触れて温かくエンディング

その後ろにはナット・キングコールのクリスマス・ソングが流れている

 

「友情」

その本質部分に触れあった2人は

その後も終生友情を育み続け、 2013年数か月の差で世を去った

 

世界を構成する人間やその関係性はとても複雑

でもその中心にある核心部分ってシンプルで本質的だったりするような気がします