「ライオン~25年目のただいま」(2016年豪米英合作映画)

★シネマトゥデイ「あらすじ」抜粋:

インドのスラム街。5歳のサルーは、兄と遊んでいる最中に停車していた電車内に潜り込んで眠ってしまい、そのまま遠くの見知らぬ地へと運ばれて迷子になる。やがて彼は、オーストラリアへ養子に出され、その後25年が経過する。ポッカリと人生に穴があいているような感覚を抱いてきた彼は、それを埋めるためにも本当の自分の家を捜そうと決意。わずかな記憶を手掛かりに、Google Earth を駆使して捜索すると……。

★感じたこと:

映画って本当に素晴らしい!と思わせてくれる映画。今もこの瞬間、世界のどこかで人と人とのドラマが繰り広げられている。そんなドラマを、映画は力強く、時には物悲しく、時には楽しく、時には優しく、時には美しく、時には甘く、時には切なく、時にはおどろおどろしく、時には馬鹿しく、時には、、、だから映画って素晴らしい。

Google Earthがつなげてくれる人と人。

その時代の最先端の感性を駆使する映画は、同時代を生きている私たちの心への浸透をより具体的なものにする。

人と人とがつながるその瞬間の表情を、映画は伝えてくれる。

観る人の心を揺さぶり、感動させる。

25年ぶりに再会する母と子。その再会を想像し、多くの人は感動する。映画を通じ、卓越した表現力を持つ表現者たちが表現する再会シーンにさらに多くの人は感動する。

その感動は観る人の心のどこかに刻み込まれ、生きる力になっていく。

そんな力をもらえる映画。

それがライオン。