★シネマトゥデイ「あらすじ」抜粋:
千葉県香取市役所では町おこしのため、日本初の実測地図を作った郷土の偉人・伊能忠敬を主役にした大河ドラマの制作プロジェクトを発足させる。ところが脚本作りの途中、忠敬は地図完成前に亡くなっていたという新事実が発覚し、プロジェクトチームはパニックに陥ってしまう。一方、江戸時代の1818年。忠敬は日本地図の完成を見ることなく世を去り、弟子たちは悲しみに暮れる中、師匠の志を継いで地図を完成させるため、壮大な作戦を開始する。
★感想:
毎日地図にお世話になっている仕事をしている者として、志の輔ファンとして、観ておかねばならない映画の1本、かな。
「地球の大きさを知りたい」
という伊能忠敬の好奇心は、約200年後に生きる私たちを心をも揺り動かす。心の底からの情熱的な好奇心は、時代をも飛び越えていく。
伊能忠敬とそのお弟子さんが日本中を歩き回って作った「大日本沿海輿地全図」。今の人工衛星からの映像をもとに作成された日本地図の形とほとんど変わらない正確さ。その正確さに圧倒されます。
見終えた今でもラストの『わらじ』シーンを思い出すたびに胸が熱くなります。
元々は志の輔”落語”映画なので、コミカルなシーンもたっぷりあるし、盛り上げる名優皆さんの存在感もいい。志の輔さんも登場するし。
そして、日本地図の歴史を知るきっかけにもなりました。伊能忠敬によってかなり正確な日本地図が作られましたが、ただ意外にもかなり昔から、それとなくの日本の形を示す地図が存在していたことは驚きでした。先人の方々の努力と知恵に畏敬の念を感じざるを得ません。