「FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」ハンス・ロンスリング他著
ファクトフルネス(FACTFULNESS)は「データを基に世界を正しく見る習慣」という意味。
分断本能
ネガティブ本能
直線本能
恐怖本能
過大視本能
パターン化本能
宿命本能
単純化本能
犯人捜し本能
焦り本能
データを基に世界を正しく見るためには、
世界は人間の本能により大きく影響を受けていることを理解すること
と同時に、
「世界を正しく見よう」と努力している私自身の中にもある人間の本能を冷静に見つめること
ということかな。
たとえば、ネガティブ本能とは、物事のポジティブな面よりもネガティブな面に気づきやすいという本能。ネガティブ本能によって、人々は「世界はどんどん悪くなっている」という思い込みからなかなか抜け出せなくなっている。その事例として本書で取り上げられていた一人当たりのギターの本数の変化。私の趣味にも関係するところなので、特に興味深いデータとして読みました。
文化や自由を数字で表すのは難しい。だが、「一人あたりのギターの本数」の変化を見れば、「音楽を楽しむ自由」の変化が見えてくるかもしれない。実際に見てみると、「ひとりあたりのギターの本数」は大きく伸び続けている。こんな素晴らしいデータがあるのに、「世界はどんどん悪くなっている」と思う人がいるのは不思議で仕方がない。(第2章より)
GAPMINDERより「100万人あたりの(壊れていない)ギターの本数データ」