「0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書」落合陽一著

「0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書」(小学館)落合陽一著

昨年末、本棚を整理していた時に目に留まり、再読することにしました。2022年という新しい年の最初に読むには相応しい本かもしれません。易しい文章で分かりやすく書かれているので短時間で読み終えることができます。だからこそ、何度も読み重ねながら、記憶の中にしっかりと定着させていきたい。

2018年が初版。平成から令和へと移り変わった今も、また、コロナという大きな出来事に遭遇した今も著書の内容は活き続ける。

『自分の頭で考える』

人生100年時代。学校を卒業してからの方がはるかに長くなる時代。だからこそ、学生時代を終えた後も、社会に出てからも、仕事をしながらも、学び続けること。思考し続けること。

人口増加や右肩上がりの経済成長が過去の前提となった今だからこそ、時代の変化に合わせて新たな解釈を加え、アップデートし続けていく力。

その力を養うにはどうするか?自身がどう学び、学び続けるか?未来を生きる子供たち世代が学べる環境、学び続けられる環境をどのようにつくるか?

「何をすべきかは誰も教えてくれません。そして、誰かに教えてもらわなくても自分の頭で考えられることが、21世紀を生きる人たちには求められているのです。だからこそ、自分の価値=オリジナリティと専門性を獲得する方法論である、「学びの作法」を身につけることが、とても重要になると思っています。」

本書では「学びの作法」や「学び方のスキル」などについて、落合氏の考え方が分かりやすく書かれています。

「〈脱・近代〉とは〈多様性〉の時代でもあります。そして、〈多様性〉を支えるために、人は学び続けなければならない。それは「人生100年」と言われるこの時代を生き抜くための欠かせないチカラなのです。答えのない問いを立てながら、常に自分を内省し続けられる人が常に伸び続け、学び続けることのできる人材なのではないでしょうか。」

少し前のブログでも紹介した「学問のすゝめ」。今から約150年前、江戸から明治へと時代が大きく変わりゆく時代。学問の大切さを福沢諭吉氏は伝えました。学問し、学び続けることの大切さは、今も昔も変わらない。人生100年時代に突入した今だからこそ、学び続けることはより重要になっています。いつまでも学び続けること。思考し続けること。老いも若きも、0才から100才まで。

「学問のすゝめ」福澤諭吉著