全国通訳案内士試験⑥~試験と自己採点

昨日受験してきました。「英語」「日本地理」は免除なので、「日本歴史」「産業・経済・政治及び文化に関する一般常識」「通訳案内の実務」の3科目。

自己採点の結果は、

日本歴史:71点/100点満点(合格ライン70点)⇒ ギリギリ合格

一般常識:33点/50点満点(合格ライン30点)⇒ ギリ合格

通訳案内の実務:44点/50点満点(合格ライン30点)⇒ 余裕で合格

マークミス等が無い限り、3科目全て合格。受験免除科目含めて全5科目パスとなれば、12月11日の口述試験へ。合格基準ギリギリの日本歴史は、実際の合否結果が届くまでは気持ちスッキリしませんが、見切り発車で口述試験に向けての準備を進めていくことにします。

受験科目について、ざっと所感を書いておきます。

【日本歴史】

昨年秋、第40回日本史検定2級を受験しましたが、合格基準60点に対し2点足らずで不合格。それ以降は本格的な勉強はしていませんでしたが、もともと日本史好きなので、気が向いたときに山川出版社の日本史教科書をパラパラと読んだり、Youtubeで日本史関連の動画を視聴したり、NHK大河ドラマの「鎌倉殿の13人」(昨年は「青天を衝け」)を観たり。試験とは関係なく、趣味として日本史に触れる感じ。特に、全国通訳案内士試験の日本歴史は難しく、年度によってはかなりの難問奇問が出題されるので、効率的で具体的な対策を立てるのが難しい科目です。なので、今回受験はするけど、本命は今秋の第41回日本史検定2級合格による試験免除。。。そんな軽い気持ちで昨日受験に臨んだところ、何と!合格基準70点に対し、自己採点で71点ゲット。

ラッキーなことに、全体的に基本的な問題が多めでした。日本史が好きな人であれば、本格的な勉強せずとも、5~6割は正解できるレベルだったと思います。少し難しい問題も、問題文章の前後の文脈類推で解いてみたり、2択まで絞り込んだ後はエイヤーで選んでみたり。小難しい問題は、そのような方法で問題を解きながら正解をうまく積みあげていった結果、ギリギリだけど合格基準の70点をクリア。

例えば、

天智天皇、山上憶良、奈良遷都710年、東大寺、壇ノ浦の戦い、御成敗式目、北条泰時、空也、川中島の戦い、豊臣姓と太政大臣、聚楽第、桂離宮、鉄道開業、岸田劉生と麗子微笑、ベトナム戦争、沖縄返還協定、佐藤栄作。。。

解答を眺めるだけでも、基本的な問題が問われていることが分かると思います。

一方で、

七支刀、芸亭、最澄・空海の著述、延暦寺の門前町=坂本、後陽成天皇、東海道各宿駅の人馬数。。。

これらが解答となる問題は正解はできませんでした。

御成敗式目が制定されたときの執権は、北条時宗、北条時頼、北条泰時、北条義時の誰か?NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」との関連問題?!

 

【産業・経済・政治及び文化に関する一般常識】

範囲も広く、最新の時事も問われることもあり、対策が立てづらい科目ではあります。しかし、世の中の出来事などに関心をもって新聞を読んだり、テレビやネットをチェックしている人にとっては、常識・雑学で回答出来てしまう問題も結構多い。

20年ぶりの刷新となる新札に導入される偽札防止の技術(ホログラム)について問われました。これもまた、NHK大河ドラマ「青天を衝け」との関連問題?!

2025年に開催される「大阪・関西万博」の正式名称について問われましたが、私は「2025年関西万国博覧会」の選択肢を選んでしまいました。正解は「2025年日本国際博覧会」。もったいない失点でした。

2022年トンガで発生した海底火山の噴火による被害、パリ協定の温室効果ガス排出削減目標、お盆の時期に行われる沖縄の伝統芸能エイサー、年始のどんど焼き、ユネスコ無形文化遺産に登録されている和食、など。

 

【通訳案内の実務】

基本的には、4年分の過去問を勉強することで対応できたと思います。ただ、「ただ過去問を解く」だけでは不十分で、問題解説やネットリサーチの活用などにより、「なぜ正解か」「なぜこの選択か」「なぜ不正解か」を理論的・具体的に理解しておくこと。

仮に、1回の試験あたり20問出題。各問題には4つの選択肢。4年分の過去問には、4つの選択肢×20問×4年=320の選択肢があるということ。320の選択肢を1つ1つ丁寧に深く掘り下げながら理解することに努めたため、4年分の過去問だけでも十分に対応できました。

 

(2022年度全国通訳案内士 試験スケジュール)
◇筆記試験:2022年8月21日(日)
◇筆記試験合格発表:2022年11月10日(木)
◇口述試験:2022年12月11日(日)
◇最終合格発表:2023年2月3日(金)

*詳細は日本政府観光局のサイト参照。