第3回 立川生志の番

 

第3回立川生志の番

近代的で重厚感あるイイノホールでの落語。

関西出身の立川雲水さんは、マクラでは今絶好調の阪神タイガースをたっぷり語りながら笑いをとり、そして「幽霊の辻」へ。

志の輔師匠は、お馴染みの新作落語「はんどたおる」。つい一昨日、夜寝る前にYoutubeで落語を聞いているうちに心地よく寝落ちしてしまっていましたが、その時の演目も「はんどたおる」でした。今日の「はんどたおる」のサゲは、いつもYoutubeで聞くサゲとは違うものでしたが、う~んなるほどイイ感じで逆さに落ちていきました。

そして、そして、遂に今日初めて生で聞くウクレレえいじ!ウクレレに乗せた細かすぎてマニアックなモノマネ20連発や自虐的なストーリー劇場。ウクレレの技も素晴らしく、ニヤニヤしっぱなしでした。そして、なぜか、明るいエネルギーを沢山もらえた気がします。よっしゃ明日も頑張るぞ~思わせられるエネルギーを。

トリは、立川生志さんの百年目。大旦那の「粋な心遣い」がしみじみと心に染みてくる落語。上に立つ人間として、その心遣いのあり方を落語から学びたくても、なかなかに難しく。でも、年を重ねていく毎に、そして、落語を聞く毎に、少しでもこの大旦那のような器を持ちたいな、といつも思います。私は、娯楽のために落語を聞くのと同時に、自身の成長を自分の肌感覚で確かめるためにも落語を聞き続けている、そんな面もあるような気もしています。