試験免除制度を利用するので、今回受験するのは「一般常識」と「通訳案内の実務」の2科目のみ。今日は「一般常識」について書いてみたいと思います。
「一般常識」は、その年ごとの新しい時事的問題について問われます。
試験内容について、全国通訳案内士試験ガイドライン(一般常識)(2026年度)では下記のように規定されています。
『試験は、現代の日本の産業、経済、政治及び文化についての主要な事柄(日本と世界との関わりを含む。)のうち、外国人観光旅客の関心の強いものについての基礎的な知識(例えば、試験実施年度の前年度に発行された「観光白書」のうち、外国人観光旅客の誘客に効果的な主要施策及び旅行者の安全・安心確保に必要となる知識、並びに新聞(一般紙)の1面等で大きく取り上げられた時事問題等)を問うものとする。』
上記を更に分解してみると、
①観光白書
観光白書は前年度の観光白書からの出題がメインになるが(2026年の受受験の場合は2024年度版)、最新の観光白書(2026年受験の場合は2025年度版)の中でも最新のニュースとして取り上げられるような項目は必然的に出題の対象になる。
②官公庁を中心とする政府省庁の発信
『観光白書』以外にも、政府の省庁(特に観光庁)はホームページを通じて様々な観光に関する発信を行なっており、重要なものは出題対象になる。
③その他
時事ニュース、日本文化・観光に関する一般常識、世界遺産や無形文化遺産に関する事項、スポーツに関する話題など。
「一般常識」に出題されるものは、仕事でも日常でも、教養として知っておくと役に立つ知識です。意外と知らない知識だったり、知っているようで知らない知識だったり、知ったつもりになっていたけど実は分かっていなかった知識だったり。常に変化し続ける知識と、歴史を重ねてきた結果、世の中に定着している知識の両方があります。
例えば、、、
・2024年の訪日外国人旅行消費額の中で、全体に占める割合は宿泊代が最も高くて33.6%、続いて、買物代(29.5%)、飲食費(21.5%)の順になっている。
・2025年における一人当たり旅行支出は、個別手配は22.7万円、個人旅行向けパッケージは30.1万円、団体ツアーは22.3万円と、2019年費で3~6割増加している。
・伝統的酒造りと書道は、登録無形文化財として登録されている
・TSMCが進出先に熊本を選んだ理由として、豊富な地下水が挙げられる。
・観光収支は、外国人の国内での消費と自国民の海外での消費の差額。
・CPTPPの加盟国は、12か国でアメリカを含まない。
・WHOの本部はスイスのジュネーブにあり、事務局長はエチオピア出身のテオドロス氏で、アフリカ出身者として初の事務局長。
・G7サミットとは、先進7か国(日・米・英・仏・独・伊・加)と欧州連合EUの首脳が一堂に会する国際会議。
・衆議院銀の定数総数は465名(小選挙区289人+比例代表176人)、参議院は248(選挙区148人+比例代表100人)。
・暗号資産は交換業は、金融庁・財務局の登録を受けた事業者のみが行うことができる。
・「太夫」と「才蔵」がユーモラスな掛け合いと舞で新春を祝福する、伝統芸能であり、現在の漫才のルーツとも言われるのは三河万歳。
・八坂神社の祭礼で、7月の1か月間続く、山鉾巡業が見どころなのは祇園祭。
・現存天守12城のうち、国宝に指定されているものは5城の天守。
などなど、ジャンルや内容は多岐にわたります。
このように、かなり幅広く最新の事項が問われるため、効率よく学習するために、今回も、2022年の1回目の挑戦の際にお世話になった通訳案内士試験対策スクール(ESDIC)の『一般常識』の講座に申し込みました。
スクールオリジナルのオンライン講座(全6回+α)を受け、テキストを読み、問題を解く。内容もさることながら、スクール代表が毎年身を削って一生懸命作成するその姿には「情」を感じていて、「頑張って勉強して合格しなければ」という思いを強くさせてくれます。
「一般常識」の過去問は、「過去」のものになっているため、パラパラと流し読みして参考程度に。
さらに、PEP英語学校が発行する想問題集(31問)も購入し、試験本番までに繰り返しこなしていく問題数を絶対的に増やしました。
また、試験直前にざっと短時間で見直せるよう、1回目の挑戦の際に作成したエクセルに数字やデータ、単語なども最新の状態に更新。

「観光白書」はすべてに目は通さず、必要な場合に該当箇所を参照する程度。
時間も限られているので、「通訳案内の実務」と同様、効率よく合格最低ギリギリライン60%以上を狙いに行く勉強戦略。
試験まで残り2週間。
例えば、
「2024年の訪日外国人旅行者数は総計で約3,687万人で、国・地域別で多い順に並べると韓国・中国・台湾の順になる。」
というような正解できなければならない問題の取りこぼしが無いよう、基本的事項をしっかり記憶に定着させていくことを意識して、問題集を繰り返し続ける、これから2週間の集中作業へ。
【2026年度全国通訳案内士 試験スケジュール】
願書受付:2026年6月1日(月)~7月9日(木)
筆記試験:2026年8月16日(日)
筆記試験合格発表:2026年9月25日(金)
口述試験:2026年11月29日(日)
最終合格発表:2027年1月22日(金)
*最新の試験概要は日本政府観光局のサイト参照。
◇弊社事業と全国通訳案内士◇
ここ数年、弊社でもホテルを開発・所有したり、コンドミニアムを運営するなど、インバウンド関連事業部門の拡充を図ってきました。さらに東京の浅草では、2027年春開業を目指し新たなコンドミニアム開発にも着手しました。今後もインバウンド関連事業の割合が大きくなっていきます。全国通訳案内士試験の勉強を通じ、観光白書を読んだり、外国文化・宗教・習慣などを知ったり、日本文化を英語で紹介する機会が増えることは、弊社のインバウンド事業の戦略を考える上でも重要な視点を与えてくれると考えています。
