落語①~「桂吉坊・春風亭一之輔二人会」

2020年初落語。

年始の落語はおめでたく、そして気が引き締まります。

 

長年にわたって形を変えて受け継がれてきた落語芸能。

 

時代が変わろうとも、人間が生まれながらに持っている本能的な性分。

強さ、やさしさ、愛情、思いやり、母性・父性、、、

弱さ、卑しさ、いやらしさ、恨み、妬み、つらみ、エゴ、、、

落語は笑いで人間の本能的な性分をやさしく包みこんでいきます。

 

会社経営・ビジネス・商売には「人の性(さが)」への深い理解が求められると考えています。

「人の性(さが)」の理解の一助になれば、と思い私は落語をききます。

 

第11回 桂吉坊・春風亭一之輔 二人会

私の好きな演目の一つ「帯久」について書いてみます。

(あらすじはいろんなサイトで紹介されていますので、ぜひとも検索してみてください)

 

やさしく思いやりのある善良な商人の泉屋与兵衛。

卑しくエゴ丸出しの悪徳な商人の帯屋久七。

お金のことで久七に裏切られた与兵衛は、久七のお店/普請場に火をつけようとします。

描写は落語家によっていろいろですが、「人間の性」が滲み出てくる印象的なシーンです。

どんな高潔な人格を有する人間であったとしても持っている「脆弱さ」。

火つけに対する愛情と正義に満ちた名裁き(上方落語:松平大隅守、江戸落語:大岡越前守)。

 

30代前半、当時勤めていた会社の上司から「落語」をすすめられました。

最初はあまり興味がわきませんでした。

人情噺ともなると、途中で眠りに落ちていました。

 

それから年を重ねてきた今の私にとって、落語は笑いを交えながら「人間ってのはねぇ」と教えてくれるやさしい人生の師匠です。

 

私は「落語」とのご縁をつくってくださった昔の会社上司に心から感謝しています。

次は、このブログを読んでくださる誰かが落語という素晴らしい世界の扉をたたくきっかけになればいいなと思い、私の落語観を書き続けたいと思っています。